10日間のオフを終え、チームは12日から練習を再開した。3月末に右ひざの負傷で離脱していたGK渡辺泰広も完全合流。この日行われたインターバル走でも、力強く走る姿を見せた。
二度の左肩脱臼を乗り越えた矢先の、三度目の試練だった。「リハビリは長かったけど……。いまはホッとしています」と言いつつ、その表情は緩まない。オフも半分以上の日数を自主トレにあてて備えたという。「ここから自分をアピールしないと。チームメートに信頼してもらえるように、安定したプレーで安心感を与えないといけない。まずは1日1日の練習で良いプレーを見せたい」。
リハビリ期間、チームを客観的に見つめ続けた。「(新潟の)守備は崩されていなかった。あとは得点。GKのフィードからチャンスを作れるなら作っていきたい」とイメージを膨らませつつ、ポジション争いに挑む。
ゲーム中の威勢の良いコーチングも、渡辺の持ち味。彼の復帰により、チームもより一層活気付くはずだ。
(新潟担当 野本桂子)
2014/06/13 22:16