26日の練習で行われたのが、ゴールを3カ所に置いた変則ミニゲーム。8名ずつ(GKを含む)が赤、青、白の三色に分かれ、失点の少なさを競うルールで行われた。
各チームは狙うべきゴールが二つあり、違う色と協力して攻めることも可能。となれば守備側は「7 vs 14」の対応を強いられることになる。加えて試合が停滞すると、城福浩監督の一声で「みぎ!(右回り)」「ひだり!(左回り)」と攻めるゴールが変わる特別ルールも追加されていた。ゴールが一時的に無人状態になり、GKはダッシュで移動せざるを得ない。かくしてピッチ上の選手たちは、三国志時代さながらの緊張状態に置かれた。
試合は終盤に入ると、最下位を避けたい白組と、首位を確実にしたい赤組が共闘。赤白連合が青ゴールを攻め立てて最後の1分間で2ゴールが入り、白組と青組が5失点で並んだ。PK戦の末に最下位を回避したのは青組。白組には隣の人工芝グラウンドまでゴールを運ぶ“罰ゲーム”が課せられた。
城福監督は「一緒に攻めようと誘って、実は裏切ってその色にパーンと攻め込むような、もっと老獪なヤツが出てくると面白い」と“裏切り者”の少なさを口にする。しかし青山直晃は「あれは良くないですね。友達が2、3人いなくなりました…」と練習の“被害”を嘆いていた。
(甲府担当 大島和人)
2014/05/26 18:29