この試合に負けたことで、昇格の可能性がなくなってしまいました。非常につらい敗戦だったのは確かですが、今季、何度も見られたような負け方だったこともあり、「これではダメだよな」という感想をいただいたことも否めません。
横浜FCの阿部巧選手が、「相手は個人能力がもともと高いし、今までの相手の中で一番、集中力を高めたないといけないと考えていました」と試合後に話していたように、相手の視点では、リーグ最多得点数を誇るヴェルディの攻撃への警戒は最高レベルに置かれます。
しかし、それを耐えていれば勝機も見えてくると捉えられているのも事実。実際、そのような形で「うまく守られてしまい」(梶川選手)、逆にセットプレーから78分に失点を喫し、敗れてしまいました。「また、いつも通りの形で勝てなかった」。西選手もそう言ってうなだれていました。
試合後のセレモニーでは、昇格を逃した選手たちへのブーイングは、ほとんどありませんでした。サポーターは悔しい感情をあらわにしながらも、何かを我慢している・・・。そんなふうに映りました。
(東京V担当 田中直希)
2012/11/07 16:35