15日のACL第5節・貴州人和戦(1○0)で中村憲剛の決勝点を倒れ込みながらアシストした金久保順のプレーは、いい意味で“彼らしくなかった”。というのも、柔らかなタッチで相手をいなすなど技術の高さを売りにしている選手という印象が強いからだ。
川崎Fの中でも際立った技術を持つ金久保であるが、それも裏付ける“過去”がある。なんと、流通経済大在学時に出場した全日本フットサル選手権(PUMA CUP)で名古屋オーシャンズと対戦し、ゴールを奪ったという経歴の持ち主なのだ。
「監督が『フットサル選手権出たい奴!』というふうに呼びかけて、みんなで『出たい!』と。かなりいいメンバーで出ましたよ。ウガ(宇賀神友弥・浦和)も出ていましたし、千明(聖典・岡山)と、(ロメロ・)フランク(山形)とか」
なるほど豪華なメンバーである。
大会ではグループリーグで名古屋オーシャンズと同組。初戦で対峙し「2-9くらいでボコボコにされた」とのことだが、そこで点を取った一人が金久保だった。「足元(の技術)では張り合えるんですけど、動きが全然違って。よく分からないままに点を取られて、これがフットサルなのか!と痛感しました」と当時を振り返ったが、「足元では張り合えた」と自信を持って言えるあたりがさすがだ。
19日には当時のその大会にともに出場した宇賀神が所属する浦和との対戦を控えるが、ぜひここでもゴールを決めてほしいものだ。
(川崎F担当 竹中玲央奈)
2014/04/17 22:14