第6節の長崎戦で今季初ゴールをマークした池元友樹。そのゴールについて聞くと、こんな答えが返ってきた。「フォワードとしての結果(ゴール)が出せない中で、監督は使い続けてくれ、サポーターは応援し続けてくれた。だからずっと申し訳ない気持ちを持っていたので、初ゴールはうれしかった。でも、まだ1点。しかも試合には勝てなかった。だから、勝利につながる決定的な仕事をし続けたい」。
普段から周囲の支えがあってこその自分だと言う池元らしいコメントの後に続けて聞いてみた。ゲンをかつぐことはあるのか、と。
「“ゲン”とは違うのでしょうが、思いついて始めたことは少なくとも1年は続ける。例えば全体練習後のランニングとか、体幹トレーニングとか。あとはそうですねぇ、試合前には必ず実家に行って“お参り”しますね」
実家の仏壇の前に座り、亡き父親に向かって手を合わせる。これが試合を前にしたエースの静かな恒例儀式となっているそうだ。
(北九州担当 島田徹)
2014/04/10 21:41