今季から大分のゴールマウスを守る武田洋平が着々と調子を上げている。クロスやCKにも落ち着いて対応し、迫力あるカウンターに攻め込まれた第5節・岡山戦(1△1)では、突っ込んでくる相手FWを華麗にドリブルでいなす余裕も見せた。
足技について問われると「いつのまにか身に付いた」。小6のころ、長身を買われCBとFWを交互にやっていた時期もあるという。
プロ9年目。これまで満足に出場機会を得ることなく控えGKとして日々を重ねてきたが、今季大分へ完全移籍すると開幕から先発。高く保たれた最終ラインの背後を突いてくる相手へのケアも、試合を重ねるにつれて連係や安定感を増しているようだ。
ホーム開幕戦のピッチ内でのウォーミングアップに登場したとき、サポーターが歌ってくれるチャントは「個人的に初めてなのでうれしかった」。ドリブルは「安全だと判断したときしかやらない」とのことだが、また鮮やかなテクニックでスタンドを沸かせてほしい。
(大分担当 ひぐらしひなつ)
2014/04/03 08:30