相手よりも、まずは自分たち。日々の練習に全力で取り組むことこそが、勝機をつかむ最大の要因になる。今季から就任した阪倉裕二監督は、そう考えている。
先日、開催されたキックオフカンファレンスでは、開幕カードごとにブースが設置され、栃木の右隣には千葉が並んだ。当然、意識しないわけにはいかない。阪倉監督も「イヤでも目が行く」と話したが、「でも、いまは地に足を付けて、確実に歩を進めることを重視している」と続けた。
千葉を分析するし対策も練るが、過剰に反応することはない。だから、古巣の千葉が相手でも、「あまり意識はしていない。栃木と千葉が戦うだけ。人に言われて、『そう(古巣戦)だな』と思うくらい」と意に介さない。
意識せずとも自然と力が入ってしまうのが開幕戦。独特の雰囲気にのまれそうになったとき、冷静に振る舞える指揮官がいるのは心強い。阪倉監督は最高の状態で選手をピッチに送り出してくれるはずだ。
(栃木担当 大塚秀毅)
2014/02/27 23:39