鳥栖は天皇杯準決勝・横浜FM戦を翌日に控えた28日、鳥栖市内で最終調整を行った。決勝に進めば、その後は鳥栖に戻らずに東京近郊に滞在して調整を行うことになっており、この日が鳥栖での今季最後の練習。練習後には全体練習最終日の恒例となっているサポーターへの挨拶も行われた。キャプテンの藤田直之が「笑って終われるのは1チームだけです。そうなれるようにこのメンバーで最後まで頑張ります」と挨拶すると50人を超えるサポーターから拍手が巻き起こっていた。その後は退団が決まっている室拓哉を全員で胴上げし、準決勝当日に誕生日を迎える竹原稔社長にはチームからバースデーソングの合唱とプレゼントが渡されるなど鳥栖らしく一体感を見てとれる雰囲気で最終調整を終えた。
準決勝に向けた囲み取材に応じたユンジョンファン監督は「チーム状態は単純に良い。横浜FMには昨年から負けているし、そこから抜け出すためにもこの試合は重要。ベスト4まで上がってきたこと自体、大きな意義があると思いますし、成長を遂げていると思います。タイトルを獲ることで大きなチームになっていくし、道筋ができていくと思います」と重要な一戦に向けて語った。とはいえ、ユン監督自身も緊張した雰囲気は見られずサポーターへの挨拶の際には「横浜まで来れない人はスポーツバーで応援してください」と先日、完成したばかりのサガン鳥栖オフィシャルバー『THE SAGAN』の宣伝に絡めた挨拶でサポーターから笑いも誘っていた。
(鳥栖担当 杉山文宣)
2013/12/28 18:30