そう言い切るのは、松本育夫監督就任以降、全試合でフル出場を果たしている西岡大輝だ。残り6試合でプレーオフ圏の6位・長崎まで勝ち点差7と依然として状況は厳しいが、西岡は「ヴェルディ戦で勝つことに意味がある。目の前の一戦を大事にすることで、自ずと全勝も見えてくる」と静かに闘志を燃やしている。
そんな頼もしい西岡はここ最近、体を投げ出したブロックで決定的なピンチを切り抜ける場面が目立つ。「相手がシュートを打つ角度を見て判断している。サイドから打たせればシュートコースも限定されるし、GKとコミュニケーションを取りながら学んでいるところ」と本人が語るように、試合に出続けることで磨かれた感覚が生きているようだ。
ただ、西岡はこうも言う。「自分の間合いで『取れる』と思ったら、迷わず取りに行く」。向上を続ける背番号3の守備技術から、目が離せない。
栃木の選手名鑑(クラブ公式サイト)
(栃木担当 片村光博)
2013/10/18 17:24