千葉を迎えた22節、熊本は武富孝介選手の3試合連続ゴールで今季初の連勝。このゴールをお膳立てしたのが、途中交代で出場した高橋祐太郎選手だ。高い位置からのプレスバックで相手選手のミスを逃さずボールを奪うと、すかさず前に運んで絶妙のタイミングで武富選手へ優しいパス。相手DFが食いつけると踏んでコースに入ったが結局届かず、武富選手の足元にぴたりと収まった。判断、技術、タイミングと、まさに完璧なパスだったと言える。
この場面について、試合後の会見で高木琢也監督は「あのタイミングで出せるのは、うちだと養父くらい」と讃え、それに続けて「(高橋)祐太郎はもしかしたら、考えてなかったかもしれないけど(笑)」と茶化したのだが…。
ミックスゾーンで高橋選手にその話を向けると、「そんなこと言われても(笑)、自分としては『あそこしかない』という感覚で身体が動いたし、ボールを奪った瞬間にしっかり顔を上げて、いちばんゴールに近い選択をしたので、狙い通り!というか、やってたことが出たのかなと思います」と満足げ。
実際、初アシストも絶妙なパスだった高橋選手。これからも得点に絡む働きが期待できそうだ。
(熊本担当 井芹貴志)
2012/07/05 17:02