『勝負のスイッチ~ユーロ2012決勝 スペイン代表☓イタリア代表編~』
著者:河治 良幸
BLOGOLAにて、「勝負のスイッチ」の冒頭部『はじめに』の掲載許可をいただきましたので、ここに掲載いたします。
サッカーはゴールを狙うスポーツであり、攻撃においてゴールチャンスを得るための起点となるプレーはよく“スイッチを入れる”と表現される。それは時にパスであり、シュートであり、ドリブルであり、オフザボールの動き出しである。
そこで、本書では広義的にゴールチャンスを生むための選択を本書のタイトルでもある“勝負のスイッチ”という独自の言葉で表現し、14の場面を3択のクイズ形式で取り上げた。
以下、これから展開される本書の読み方を簡単ではあるが、まとめてみたので参考にしてほしい。
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・ “勝負のスイッチ”に至るまでの流れ(展開)を詳細に解説
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・ “勝負のスイッチ”には、選択肢が3つある12
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・3つの選択肢のうち1つが実際に選手が選択したプレー
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・選択したプレーの解説、なぜ選手がそのプレーを選んだかの理由を戦術的に説明
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・さらに“勝負のスイッチ”で発揮された選手の技術を「KEY スキル」として解説※フォーメーションについては、P26―27を参照
以上、大まかではあるが、この流れを本書を読み進めていくうえでの手引きとして参考にしていただければと思う。
選手のプレーは必要とされるボールスキルや身体能力などが1つのベースになっているが、それらを実行するうえで欠かすことができないのが状況判断だ。その時の時間帯や得点状況、ピッチ状態、戦術的な要求や役割、仲間や相手との位置関係、そして自分のスキルなどの判断材料を瞬時に整理して、遅れることなく実行しなければならない。試合の流れは常に変化し、それに応じて求められるプレーも違うのだ。それぞれの場面で“勝負のスイッはじめに13チ”を選んでいただくことで、それぞれの状況におけるイメージを膨らませて欲しい。そのため、“勝負のスイッチ”の場面に関しては、できるだけ具体的かつ詳細に描写している。
本書は資料的な戦術マニュアルやスキルのQ&Aではないが、サッカー界においても最高峰の大会の決勝を90分間で見ていきながら、勝負のポイントを解説することで、読者の皆さんがサッカーをより楽しく観戦していくためのヒントや視点を得ていただけたら幸いだ。
ユーロ2012決勝の舞台へ、勝負のスイッチを入れよう!2012年8月
河治良幸
(BLOGOLA編集部)
2012/08/30 19:16