村山智彦と永井堅梧の加入もあり、激化するGKのポジション争い。そのなかで試合出場を果たしている白井裕人は、流通経済大時代から厳しい環境に身を投じてきた。
一年先輩に林彰洋(清水)、一年後輩に増田卓也(広島)という“大学ナンバーワンGK”、そのほかにも実力派がズラリとそろい、事実「大学時代は全然試合に出られていない」という二番手(セカンドGK)の日々が続いた。
だが、そこで腐ったら終わりという思いを忘れることはなかった。日々、下を向くことなくトレーニングに取り組んできた結果、「腐らずにやっていけば、たまにポンとチャンスが来るときがあるので、それを生かすか殺すかは自分次第」だという。“流した汗は嘘をつかない”。やはり日々の努力は誰かが見ているのだろう。
「セカンドのときのほうがある意味、気がラク。恐れるものがないので “良いチャレンジ”ができた」という当時の日々が、プロになった今も生かされている。
松本の選手名鑑(クラブ公式サイト)
(松本担当 多岐太宿)
2013/08/01 17:45