ウェンブリーでゴールした日本人と言えば、柏の井原正巳コーチですよね。95年、アンブロカップ。後世に受け継がれるゴールとして、歴史に刻まれています。
そしてこのたび、大津祐樹選手がその後を追って、ロンドン五輪で見事なゴールを決めました。
井原正巳コーチにとって、大津選手は柏在籍していた当時(09年~11年)の教え子です。そんな関係性もあり、今回、その井原コーチに直撃し、話を伺ってきました。
――井原コーチの次にウェンブリーで決めたのが、教え子の大津選手となりましたが?
「あそこでアイツ(大津祐樹)が決めるとはね。でも、その前になでしこの大儀見ちゃんと阪口ちゃんが決めていますよね……。でも、祐樹のゴールは、得意の角度からの、素晴らしいシュートでした。オリンピックで、日本人として3点取っていることも素晴らしい。メダルを取ってほしいと心から思うし、ここ(日立台)で教えていた者として、活躍はうれしい限りです」
――そして、次は日韓戦です。
「メダルが取れるチャンスだし、それがしびれる日韓戦。ここで本当の力が試される。これまでの疲れもあるだろうし、厳しい戦いにはなると思う。こうなると、メンタルの部分が大きな部分を占める。気持ちで負けないように、ですね。両国の力関係としては、ほとんど差はない。どっちに女神が転ぶか、という感じになるかもしれません。ただ日本チームには、チームとしての一体感を感じられる。メキシコ以来のメダル、期待しています」
井原コーチは、前回の北京五輪では反町康治監督のもとでコーチを務められ、五輪での厳しさを経験している1人です。酒井宏樹選手も含め、教え子たちの活躍は、誇らしく思っているようでした。
(柏担当 田中直希)
2012/08/09 21:49