チームがナビスコカップ決勝トーナメント進出を決めた第6節・大分戦を、川島大地は自室のテレビで観戦していた。
「けがをしてしまったことはしょうがない。気分が滅入ることもない」。川島は先月8日の練習中に負傷し、右ひざ前十字じん帯損傷の診断を受けた。「一度ひざをけがしてから、2、3回手術してきた」と言うように、以前から両足で同箇所のけがに悩まされてきた。術後1カ月が経過した今は「歩くことは問題ないが、トレーニングや走ることはまだ難しい」のが現状だ。
依然としてリハビリが続いているが「慣れているわけじゃないけど、いまやっていることはピッチに戻るためにやらなきゃいけないことだと、今は分かっている」と、川島は自身の中で気持ちを割り切り、メンタルを保つことができている。
「これは自分がやらなきゃいけないこと」。復帰に向けて、川島は何度もその言葉を口にした。
(鹿島担当 倉橋捺稀)
2013/05/16 22:36