20年前の5月15日、Jリーグが産声を挙げたV川崎対横浜M戦を、岩政大樹、中田浩二、曽ケ端準の3人はテレビの前で観戦していた。
「まぶしかった。夢のような世界だった」(岩政)、「華やかだった。今とは別な空間だと思う」(中田)。また、鹿嶋市出身の曽ケ端は、翌日に見た鹿島の開幕戦でのジーコのプレーが、「今でも印象に残っている」と語った。3人にとってまさに夢の舞台であったと、それぞれが昔を懐かしんだ。
そんな彼らは、今節・浦和とのアウェイ戦をJリーグ20周年の記念試合として迎える。あの日憧れたプロの舞台で、三者ともに選手としてJの歴史の半分以上を過ごしてきた。「幸せなことだが、どこか信じられないような気持ちもある」(岩政)、「こういった節目の試合に、いつも鹿島がいられれば」(中田)。あくまでもリーグ戦の1試合だが、リーグ誕生の瞬間を見ていた三者がこの一戦へ懸ける想いは強い。
(鹿島担当 倉橋捺稀)
2013/05/09 17:46