「今は特別いろいろなことを考えている時期ですね」。ユース出身・20歳の土居聖真は、プロ3年目で自身と向き合う難しさに直面している。本職はMFだが、昨季天皇杯での先発デビュー戦はSB。そして今季はFWでの起用が主となっている。さらにそのFWには、4月から新たに赤崎秀平が特別指定選手として加入し、競争の激化が予想されている。特徴である器用さゆえの困難に直面している土居だが、「常にチームが求めているものを考えていきたい」と意欲を失わない。「FWはボールを受ける機会も少ない。それでもその少ないチャンスで“違い”を見せていきたい」と強く語った。そして今週はじめの4月29日に行われたサブ組中心の練習試合の城西大戦で、FWで出場した土居は2得点をマークし、チームも6-1で勝利。「時間がかかったけど、監督が求めていることに取り組んだ」。彼の適応力、バイタリティーもトニーニョ・セレーゾ監督の求めるサッカーの1ピースになっている。
(鹿島担当 倉橋捺稀)
2013/05/02 20:37