敵地で鳥栖戦に挑む名古屋。ジョーvsフェルナンド・トーレスのFW対決や、いきなり古巣対戦となった吉田豊に注目が集まる中、静かに燃える男がいる。
鹿児島県出身の赤﨑秀平は高校時代、佐賀東高のエースストライカーとして活躍。開幕戦が行われる駅前不動産スタジアムは、高校選手権の決勝など大きな大会の重要な試合でやっとプレーできる憧れのスタジアムだったそうだ。
「すごくきれいなスタジアム。迫力もあるし、今回も恩師や同級生が見に来てくれるはずだから、開幕戦を鳥栖でできると分かったときはうれしかった」と赤﨑。鳥栖には高校時代に練習参加したこともあり、今回の対戦を楽しみにしている。
コンディションもすこぶるいい。キャンプでもゴールという結果を次々と出し、ジョーのパートナーとしてFWの一角に座っている。
「ジョーとももっといいコンビネーションを出せるはず。いまはいろんな話し合いをして、いろんなアイディアを出している最中」と、手ごたえも十分。「シュートを何本も打つことも大事だし、どれだけ丁寧に打てるか。求められているのはゴール。早く試合がしたい」と赤﨑は自分自身に期待する。
今季の名古屋は、チーム内競争が激しく、もちろん赤﨑が先発で使われるかどうかは、直前まで分からない。それでもこの開幕戦のために髪を切り、金髪に染め上げた男のプレーに注目したい。
(名古屋担当 斎藤孝一)
2019/02/23 10:03