J1リーグ戦出場7試合、すべてで勝利という不敗神話をもつ、“名古屋でいま一番もっている男”相馬勇紀がチームに合流した。
今月10日、関東大学リーグで相馬の所属している早稲田大は、2-1で東京国際大に勝利。この結果2試合を残してリーグ戦優勝を決めた。相馬は「いまはホッとしている。今年は絶対残留をしないといけないという目標を立てていたが、1試合1試合積み重ねてきたことが結果につながって一番いい成績をとれた」と、一戦必勝が優勝という最高の結果につながったと言う。
と同時に今季の相馬は、6月29日に名古屋を受け入れ先として、JFA・Jリーグ特別指定選手に登録され、大学とJ1という二足のわらじを履く生活となった。Jデビュー戦となった8月11日の鹿島戦ではいきなりアシストを記録。初先発となったC大阪戦では決勝ゴールを決めた。大学のスケジュールが優先だったため出場試合数は7試合と少ないが、出場したリーグ戦すべてでチームは勝利している。
「負けていないのはたまたま。でも、不敗神話というのはネガティブではないし、うれしいこと。試合に出るからには結果を出すという思いでやってきた。結果を出せたら自然に勝利に近づくので、次の試合もその思いでプレーするだけです」と相馬。次節の広島戦についても「もし使ってもらえるなら結果で応えたい。大学と同じように目の前の試合に勝つという意識でプレーする」とこれまでのように次の1試合にフォーカスしていく。
ずっと名古屋の試合は映像でチェックし情報を得ていたという相馬。今後は名古屋の一員としてプレーしていきたいと言う。「今年1年は本当に充実していた。これだけ特別指定選手として試合に使ってもらえる選手は多くなかったと思うし、大学でもJ1でも使っていただいて本当に幸せです」
厳しいJ1残留争いもあと2試合ですべての結果が出る。名古屋の牛若丸がいまの劣勢をはね返す原動力となるかもしれない。
(名古屋担当 斎藤孝一)
2018/11/15 09:32