現在J2・21位の熊本は、愛媛との最終節をホームのえがお健康スタジアムで迎える。2010年シーズン途中に加入した片山奨典にとって、熊本で迎える9回目のシーズン最終節。J2残留の希望をつなぐ上でも落とせない一戦だが、5月20日の第15節・水戸戦以来、ホームでの勝利がないこともあって、片山は「とにかくホームで勝って、応援してくれるサポーターの思いに報いたい」と話す。
昨季、同スタジアムで行われたJ1昇格プレーオフ準決勝、福岡vs東京Vの試合を家族で観戦した。
「90分をとおして試合を見たら、あんなに疲れるものなのかと感じたんです。メンバーから外れた試合をスタンドで見るときは、自分がピッチに立っていたらどうするかということを考えながら見ているので、少し違った感覚でした。とくにどっちを応援していたというわけではないんですけど、自分があれだけ疲れたことを思うと、サポーターの方たちは相当なパワーを使って応援してくれていて、応援しているチームが負けると本当にしんどいんだなと。本来、ホームは自分たちの力を発揮して勝ち続けないといけない場所。最後まであきらめずに戦っているのは僕らだけではなくて、サポーターの皆さんも同じ。なんとかその思いに報いたい気持ちでいっぱいですし、一緒に戦って、勝って喜びを分かち合いたい」
クラブも様々な企画で最終節のスタジアムを盛り上げようと来場を呼びかけている。苦しい時期をともに過ごしたからこそ、いい結果を手に入れてシーズンを笑顔で締めくくりたい。
写真:井芹貴志
(熊本担当 井芹貴志)
2018/11/14 15:40