9日、長崎は諫早市内で横浜FM戦に向けた最終調整を行った。
試合前日ということもあり、負荷はかけずにセットプレーの確認を中心に約1時間半程度の練習を実施。横浜FM戦では敗れれば、他会場の結果に関係なく、自動降格圏となる17位以下が確定。引き分けた場合でも、勝点7差で16位の鳥栖が引き分け以上となれば長崎の17位以下が決まる。それはつまり、J2降格圏から抜け出せないことを意味する(降格が決まるわけではない)。勝てば、それが次節以降に持ち越しとなるだけに、長崎にとってはまさに絶対に勝たなければならない一戦となる。
前節、負傷から復帰した鈴木武蔵は「厳しいのも現実ですけど、まだ可能性があるっていうのも現実。諦めないで戦うだけだと思います。残り3試合、やることははっきりしているし、自分たちらしさを出して、アグレッシブに戦って、勝点3をもぎ取る。それをやっていくだけ」と前を向いた。前節の敗戦後、そのショックから沈痛な面持ちだった飯尾竜太朗も「どういう状況でも前を向いて、可能性がある限り、戦う姿を見せないといけない。サポーターの方々もたくさん応援してくれているし、責任と覚悟をもって戦いたい。前節、負けたあとはかなりしんどかった。でもまだ何も終わっていないし、何も決まっていない。頑張るだけだと思っています」と、その目には力強さを取り戻していた。
練習には復帰していたが本来のプレーが戻り切らず鳥栖戦ではメンバー外となっていた徳永悠平も、今節は先発に復帰する可能性が高い。このシーズン最終盤に、頼れるベテランも戻ってきそうだ。クラブ史上初のJ1昇格を決めた昨年の11月11日から一年。諦めずにひたむきに戦うクラブのカラーを次節、チームとして見せたいところだ。
(長崎担当 杉山文宣)
2018/11/09 20:26