怒涛のアウェイ4連戦を経て、町田は前節の福岡戦で5試合ぶりにホームゲームを戦った。0-1という劣勢な試合展開の中、平戸太貴はその右足から2ゴールを生み出し、チームを逆転勝利に導いた。「2アシストでチームを勝利に導けたことが素直にうれしかった」と平戸は言う。
期限付き移籍2年目で町田を優勝争いに導く一方で、期限付き移籍元である鹿島はAFCチャンピオンズリーグ決勝に進出。ホームでの第1戦を2-0で制し、悲願のアジア制覇へあと一歩まで迫っている。
「僕が言える立場ではないですが、アジアチャンピオン目前まできていますし、ぜひこのチャンスをつかみ取ってほしいです。また若い選手たちがターンオーバーでリーグ戦の結果も出している。彼らの活躍にも刺激を受けています」
鹿島のアジア制覇へ、エールを送る一方で、プライベートでは一緒に食事へ出かけることもある鈴木優磨が“森保ジャパン”のメンバーに選出された。「あれだけ結果を残していれば、選ばれてもおかしくないです」と鈴木優磨の代表選出にも、さほど驚く様子はない。
かつての仲間たちから大いなる刺激を受けている平戸は今節、今季最後のアウェイゲーム・愛媛戦を戦う。「優勝に向かって、勝つしかない」。僚友たちからの刺激を受けて、町田が誇る8番は、いまチームが見据える「一番上」へと突き進む。
(町田担当 郡司聡)
2018/11/08 17:14