台風の影響により延期されていたJ1第28節・名古屋戦が6日、キンチョウスタジアムにて行われる。
今季終了後に拡張工事に入る同スタジアム。本来なら第26節の磐田戦が改修前ラストマッチとなるはずだったが、期せずして、今回の一戦が正真正銘、現在のキンチョウスタジアムで行われる最後のJ1リーグ戦となった。
試合前日、5日の練習後、「前(磐田戦)は引き分けで終わったけど、もう1回キンチョウスタジアムでできるチャンスがきた。なんとしても、勝利という形で終わりたい」と話したのはFW柿谷曜一朗。
現在、J通算299試合出場の柿谷にとって、今節、出場すれば、節目の300試合出場となる。本来なら行われるはずのなかった“キンチョウラスト”で300試合を迎えるあたり、めぐり合わせの妙を感じさせる中、「自分がこのクラブでプレーする意味、役割をもっと理解して、もっとやらないといけない、もっと示さないといけない、もっと引っ張っていかないといけない。今シーズンは不甲斐ない1年だったと思うから、最後ぐらい、来季に向けて期待してもらえるようなプレーをしないといけない」と今節での活躍を誓う。
囲み取材の途中には、「個人的にも、子どもがそろそろ生まれるので、しっかり活躍して母子ともに安心させたい」と自ら切り出し、「今年はつらいシーズンになったけど、その中で嫁が頑張ってくれている。それがあったからこそ、乗り越えることができた。もっともっとチームに貢献しないといけないけど、未熟な部分もあった。それを支えてくれたのは、紛れもなく嫁の頑張り。支えてもらったぶん、今度はこっちが頑張る番かなと思う」と妻でタレントの丸高愛実さんへの感謝の言葉も残した。
さまざまな思いを胸に戦う“キンチョウラスト”の一戦で、桜の8番がどのようなプレーを見せ、チームを勝利に導くか。
(C大阪担当 小田尚史)
2018/11/06 07:10