6日に行われるJ1第32節・鹿島戦の当日に34歳の誕生日を迎える柏の大谷秀和。リーグ戦32試合に出場しキャリアハイの5ゴールを挙げた昨季に引き続き、今季はここまでリーグ戦23試合に出場。さらに、ルヴァンカップでは準々決勝、準決勝4試合すべてでプレーし、ACLもプレーオフを含め6試合でピッチに立つなど、欠かせない選手としてチームを引っ張っている。
大谷にとってモチベーションの一つになっているのが自分よりも年上の選手がまだまだ元気にプレーしていること。柏の大先輩である名古屋の玉田圭司(38歳)や前節・川崎F戦でマッチアップした中村憲剛(38歳)、そして今節の相手・鹿島の小笠原満男(39歳)などなど。そんな“おじさん”たちから刺激を受けていると話す。
「自分が年齢を重ねてもああいう選手たちを見れば上がいる。その選手たちがまだまだバリバリやっているのを見れば刺激になるし、上を見てやりたいと思う。あの年齢になったら向上心がなければたぶんもう辞めている。やっぱりうまくなりたいとか、勝ちたいとか、結局は欲だと思う。それがなくなったら趣味でサッカーをやればいい。(自分も)そういうものを常に持ちながら、一つでも勝ちたいし、一つでもタイトルを獲りたいとやっている。これからもその気持ちをもちながらやりたい」
プロ16年目を迎え、これまで誕生日当日に試合があったかは「覚えてないね」と話し、「何かしら順位を争うとか、こういうシーズン終盤よりも序盤の誕生日がよかった」と笑う大谷。しかし、「自分にとって(誕生日は)どうでもいいけど、とにかく当日に試合があって、いまはこういう状況でお祝いを言ってくれる人はありがたいし、その人たちに結果で恩返ししたい」と周囲への感謝を述べるあたりに人柄がにじみ出ている。
だからこそ、見たいのは大谷の笑顔。試合終了後、勝利という形で柏の背番号7をお祝いできれば最高だ。
(柏担当 須賀大輔)
2018/11/05 13:10