「そうですねえ…50点くらいかな」
今季の自己採点を語るのは栃木の浜下瑛だ。今季加入した大卒ルーキーはここまでリーグ戦27試合に出場。前半戦は控えに甘んじたが、前半戦最終節の第21節から先発に抜擢されると、切れ味鋭いドリブルを武器にシャドーの一角としてレギュラーに定着した。
プロ1年目として十分な稼働に思われるが本人が納得していないのが、ゴールやアシストなどの結果。
「最初は試合に出ることが目標でした。後半戦から試合に出られるようになり、いまは『もっと結果を出すこと』、つまり点をとること、アシストすること、それを求めるようになっています。まだゴールは1点だけ(第28節・新潟戦)なんでね」
加えて、ここ数試合は持ち味のドリブルを相当に警戒されて、ボールすらもたせてもらえないシーンが増えている。
「ボールを触れる回数自体が減っているし、相当警戒されているのは分かります」
ただ、浜下自身はこの状況を楽しめているようだ。
「だからこそ、どうパスを受けるか、どう打開するか、そこに楽しみがあります。相手が対策を打ってくればくるほど、それを打開できればいまより一つ上のステージにいける。それは楽しみ以外の何物でもないです」
残り3試合、チームはすでに昇格も降格もない状態にあるが、浜下にとってムダにできない時間だ。
「あと3試合あれば個人として成長できると思っています。失うものは何もないし、とにかく次も思いっきりプレーして、一つでもレベルアップして終わりたいです」
浜下のプロ1年目の終わり方に要注目だ。
写真:鈴木康浩
(栃木担当 鈴木康浩)
2018/11/03 10:34