3日の神戸戦を皮切りに1週間で3試合、しかも中2日のゲームも含まれる厳しい日程の名古屋だが、J1に生き残るために大切な選手のコントロール法を風間八宏監督に聞いた。
「俺はムチは持っていない。飴しかないからね(笑)」と、選手には飴を配りまくりやる気を起こさせる作戦だという風間監督。昨年もこの時期、練習オフの日程を増やすなど大切な試合で勝利した後には“お休み”というご褒美があった。
「いまの選手たちは自発的にいろいろやってくれている。何か特別なことをするのではなく、いまあるものを少しでもいい方向にしていきたい」と、昇格争いと残留争いの違いはあるが、去年もギリギリの闘いをしてきたことで選手たちの成長を感じているようだ。
また風間監督が強調するのはやはり攻撃の部分。「たまに日本人でも通訳の必要な選手はいるけど(笑)、言葉も通じるようになっているので楽しみにしている。選手たちは自覚しているし、できるだけ面白い攻撃をしたい」。前節・札幌戦は1-2で敗れたとはいえ、後半は一人少ない10人でもチャンスを何度も作り手ごたえは感じた。「札幌戦は十分逆転できたし、驚きを示せた試合だった。あれがゴールにつながればもっと盛り上がってスタジアムが一体になれただろう。次は11人できっちりやりたい」。
この3連戦が終われば残りは2試合。最終節のホーム・湘南戦は16年に、敗れてJ2降格が決まったイヤな思い出がある。その頃と監督もメンバーも違うとはいえ、サポーターにはトラウマがある。できればこの3連戦でできるだけ多くのポイントを奪い、余裕をもって残りの試合を戦いたい。
(名古屋担当 斎藤孝一)
2018/11/02 10:06