来季新潟への完全移籍加入が内定しているアルビレックス新潟シンガポールのGK野澤洋輔が24日、デンカビッグスワンスタジアムで新潟メディアへの取材対応を行った。
7月1日の本間勲引退試合に出場して以来、約3カ月半ぶりのホームスタジアム訪問。「あのときは、ビッグスワンでプレーできるのは正直これが最後かなと思っていた」というピッチに、来季、再び立てるチャンスがめぐってきた。「まだ実感がない。夢がかなうって、こういうことなのかなと。すごくうれしい出来事の中にいます」と、人懐こい笑顔で喜びをかみしめた。
98年、清水ユースからトップチームへ昇格しプロ入りを果たすが出場機会に恵まれず、00年に新潟へ。01年からレギュラーをつかむと、03年にはJ1昇格とJ2優勝に貢献。プレーだけでなく、明るいキャラクターでサポーターから絶大な人気を集めた。その後、09年から湘南、12年から松本でプレーし、15年から4シーズンをアルビレックス新潟シンガポールで過ごした。
35歳から過ごしたシンガポールでは「GKとして技術のところをレベルアップできて、それを試合で出せるようになった。日本にいたころは不安定なところもあったが、シンガポールで自分の形にできたと思う」と、選手として成長できた手ごたえもある。4シーズンで14大会中、13のタイトルをとれたことも自信となった。今季、初めて設けられたという、シンガポールプレミアリーグベストイレブンにも選出されている。
28日までは、新潟のPR活動に参加する。28日にデンカビッグスワンスタジアムで行われるJ2第39節・町田戦では、自らEゲート前広場の19シーズンパス受付ブースにも立つ予定だ。
「『また来年から、夢を見ようぜ』と言いたい。シーズンパスの受付もするけれど、そうじゃない人にも会いにきてほしい」と野澤。来季、11シーズンぶりに新潟でプレーする前に、一足早く、サポーターに会いにやってくる。
写真:野本桂子
(新潟担当 野本桂子)
2018/10/25 07:15