29日に行われる明治安田J1第28節で鳥栖と対戦する札幌。現在、リーグ戦では2連敗中で順位を7位に落としたのに加え、直近の公式戦となった26日の天皇杯4回戦では磐田に敗戦。公式戦3連敗中と苦しい状況になっている。そうして迎える試合とあって、ミハイロ・ペトロヴィッチ監督は28日の練習後に「明日のゲームは重要になる」とよりいっそう気を引き締めた。相手の鳥栖は15位だが、「彼らの力を考えると、残留争いをするチームではない。難しい試合になる」とも続けている。「私は選手を信じているし、選手も私を信じているはず。互いを信じ合って、ここまでやってきたことをしっかりと発揮したい」と連敗ストップに向けて意気込みを高めている。
選手たちも同様だ。「3連敗中だが、その連敗を価値のあるものにするためにも、鳥栖戦では結果を出したい」とFW都倉が言えば、「連敗を止めなければいけないが、引き分けて止めてはいけない。勝って連敗を止めて、流れを変える」とDF進藤亮佑も強い口調で言い切る。ただし、過度に連敗を意識し過ぎず、「平常心で戦い、自分たちのもっている力をしっかり出すことに集中したい」と韓国籍のGKク・ソンユンは、自分たちが積み上げてきたものを出し切ることに全力を尽くすつもりだ。
また、相手の鳥栖にはFWフェルナンド・トーレスがいるが、どの選手も「とにかくまずはしっかりと自分たちのサッカーをして、結果を出すことが第一」という大前提を持ったうえで、都倉は「以前からすごく好きな選手のひとりなので、対戦ができるのは楽しみ。彼のような選手が加わったことで、Jリーグの魅力もより高まっているはず」とし、ク・ソンユンも「プロになる以前から、国際大会などでの活躍をテレビで観ていた。そのようなスーパースターと対戦できるのはうれしいこと」と、こうした部分からもモチベーションを高めている。
試合は札幌ドームで13時にキックオフとなる。
(札幌担当 斉藤宏則)
2018/09/28 17:55