第13節・福岡戦でJデビューを飾って第一歩を刻んだ下口稚葉は、第28節からは継続的に出場機会を勝ち取って存在感を高めている。
下口自身も「ビビらずチャレンジすることを意識することで、試合をやるたびに『こういうプレーも出していけるよな』って自分で確認できている。気持ちをうまくゲームに持っていけているのがいいのかなと思います」と確かな手ごたえを感じているが、その陰には昨季まで岡山に在籍した大先輩のアドバイスがあった。
「オフに加地さんに会いに行って話したときに、『お前みたいな選手が縮こまってやってたら本当にもったいない』って言われて、本当にそうだなと思ったんです。ミスを怖がって委縮するよりも、自分の持っているものを思い切って出したら何かチームのプラスになれるんじゃないかって思ってやったほうがいいと思ったんです」と下口は言う。
29日のホーム・新潟戦は、岡山県内の大学、大学院、短期大学、専門学校に通う学生がA自由席に無料で入場できる試合。
「同年代の人たちにどんなプレーを見せたいか?」という問いに、下口は「本当に僕らはもう必死で勝点3を取りに行くしかない状況なんで、必死さが伝わるようなゲームをしたいですし、僕自身がそういうプレーをしてチームを勢いづけられるようにしたいです」と意気込みを語った。
思い切ってチャレンジを続けている20歳のDFに是非注目してもらいたい。
(岡山担当 寺田弘幸)
2018/09/27 17:32