神戸の三田啓貴が、吉田孝行前監督に感謝している。
今季、仙台から移籍加入した三田。ここまでJ1リーグ戦23試合に出場するなど、中盤の不可欠なプレーヤーとして躍動している。
17日に発表された吉田前監督の降板。20日の非公開練習後、「自分たちが引き起こしてしまった。何とかできなかったのか」と率直に心境を語った三田は、「こうなったのは自分自身の責任、追い込んでしまった自分の責任」と自らを責めた。
その強い思いは、吉田前監督に大恩を感じているからだ。「下でつないでボールをもつサッカーを目指す中で、タカさん(吉田前監督)が『自分が必要だ』とオファーを出してくれた。ヴィッセルに連れてきてくれた。感謝しかない」と恩義が口をついた。
三田は吉田前監督の最後のミーティングでの言葉を伝える。「4位に入ればACL出場権をとれる可能性もある。残り8試合に勝って、ACLにいってほしい」。
道半ばでついえた前指揮官の思いだが、神戸の背番号7の思いも同じだ。「試合は続くので、ヴィッセルのために負けられない。前を向いてやっていきたい」。上位を争う今節・浦和戦での勝利だけを見据えていた。
(神戸担当 小野慶太)
2018/09/20 19:18