前節の千葉戦(3△3)、鈴木惇のスーパーゴールも見事だったが、吉本一謙の加入後初ゴールをお膳立てした駒野友一のFKと、後半アディショナルタイムの同点ゴールを生み出した山瀬功治と城後寿の『限られた機会と時間の中できっちりと仕事をする』、その勝負強さも脱帽ものだった。
特に城後の泥臭い同点ゴールにはキングと呼ばれるにふさわしい魂が見てとれた。これで今季2ゴール目とした城後は昨季のゴール数に並んだが、昨季の二つのゴール(第14節・湘南戦と第19節・名古屋戦)がダメ押し、勝ち越しといずれもチームの勝利につながったのに対して、今季の二つは勝利に結びついておらず(千葉戦と第25節・徳島戦/1●3)、昨季を越える3ゴール目はぜひ勝利につながるものを、と期待したい。
勝負強さが光る城後だが、押し相撲の実力もかなりのものらしい。第35節の大宮戦が最終日となる『秋のグルメ祭り』のシールラリーの賞品の中に、夏の総選挙で『神7』に選ばれた7選手による『ふれあい賞品』なるものがある。例えば、「鈴木惇選手に丸刈りにしてもらえる権利」や「輪湖直樹選手のクロスからシュートできる権利」など、選手と特別な触れ合い方ができる賞品だ。その中に「城後寿選手と押し相撲ができるチケット」がある。過去にチームメートと押し相撲をやる企画があり、そのときに抜群の強さを発揮したのが今回の賞品になったきっかけだ。
城後の押し相撲の実力を記者が確かめるべく一戦申し込むと、城後は快く承諾。そして、記者を瞬殺した城後は「要はタイミング」と強さの秘密を語った。例えば女性が権利を手にすれば、バランスを崩すフリしてハグの形にもっていくことも可能。日々、体幹トレーニングに励んで己の肉体に自信を持つ男性がプロアスリートの身体能力を肌で感じるもよし。とにかく、いずれの賞品もユニークで価値があるものばかりなので、ぜひ『秋のグルメ祭り』と、その中のシールラリーにご参加を。
(福岡担当 島田徹)
2018/09/19 15:21