11日にマテウスが24歳の誕生日を迎えた。
来日当初はチームの“末っ子”的存在で、トレーニング中にコーチから激しく叱責されるほど奔放なキャラクターだったが、今季は押しも押されもせぬ主力としてチームをけん引している。ただ、そこに満足感はない。
「今季はコンスタントに試合に出続けて、いいパフォーマンス、いい結果を残しつつあるとは思うけど、『もっとできる』という自信があるし、『もっとやらなきゃ』というのもある。チームの目標であるJ1自動昇格を達成するためには、残り試合にすべてをかけて、1試合でも多く勝って最後に笑えるように頑張らないといけない」
目標への道のりは決して平坦ではない。現在のチームは消化試合数が少ないとはいえ、J1参入プレーオフ圏にも入っていない7位。今節の相手・町田は現時点での首位であり、第2節では今季初の敗戦を喫した相手でもある。「同じ相手に2回負けてはいけないし、今回はわれわれのホーム。この勝負に勝って勢いに乗れれば、残り試合に向けて勢いがつく。勝点3だけをとりたいですね」とマテウスは意気込む。
「勝利に貢献できれば、僕のゴールじゃなくても一番いいこと。力になるためには精一杯努力しないといけないし、気合を入れて戦えば結果はついてくると思う」と中心選手としての自覚も十分。それでも最後に「24歳のファーストゴールをとれれば最高ですけどね(笑)」と付け加えることを忘れない背番号16は、首位相手にも臆せず躍動してくれることだろう。
写真:片村光博
(大宮担当 片村光博)
2018/09/12 17:03