9日、浦和のオズワルド・オリヴェイラ監督が、魂の個別指導でアンドリュー・ナバウトを鍛え上げた。
W杯で負傷した右肩からの復帰を目指してコンディションを上げてきているナバウト。別メニューではあるが、対人練習以外はボールを使ってほかの選手とトレーニングに励む姿がある。左膝じん帯損傷でファブリシオが今季絶望のケガを負ってしまった現在、李忠成が「ずっと準備してきた。チャンスをつかむ」と活躍している(前節は得点)ものの、“助っ人”の復活を心待ちにしている浦和サポーターは多いだろう。
それは指揮官にとっても同じ思いか。全体練習の本隊とは別に、オリヴェイラ監督が直接指導した9日のトレーニングで、それがうかがいしれた。つきっきりで、ナバウトに対してゴール前でのシュート練習を約20分にわたり、指導したのだ。通訳を介さず、英語で直接声を掛け続けた指揮官。元フィジカルコーチらしく、声には熱がこもる。3連続でボールを送り、ボレーやハーフボレーといったダイレクトシュートを指南していった。大粒の汗をぬぐい、タンクトップのトレーニングウェアを脱ぎ捨てて「ハードトレーニング…」とつぶやいてクラブハウスに引き上げたナバウトの言葉からも、その練習の激しさが伝わってきた。
豪州代表アタッカーの復帰は、もうすぐか。
(浦和担当 田中直希)
2018/09/09 14:23