徳島を相手にするチームにとって、もっとも警戒が必要な選手がピーター・ウタカ。今節対戦する山形・木山隆之監督も「ウタカとかが入って、前にボールがシンプルに引き出されることが増えた」と“ウタカ後”の徳島の変化を感じ取っている。
チームメートとして実際にプレーを確認している選手も、山形にはいる。
「すっげー収まる」と話すのは、15、16年と清水でともにプレーした本田拓也。「ボールを取りにいくタイミングとして、(いつもならば)取れるタイミングだけど、結構簡単に体を入れ替わられちゃうシーンもあります。ザ・アフリカ人。強いし、しなやか」と絶賛。「シュートは下手くそ。でもなんだかんだで試合中、点は取る」と警戒する。
「なんでもできる器用な選手だと思う」と評したのは、同じく清水で15年に半年間チームメートだった内田健太。「周りを使うのがほんとうまいし、ここという時のスピードだったり、体の使い方というのは日本人にない独特のものを持ってる。『そこでパス出さないだろう』というところでパスを出すし、切り返しだったりも結構深いから、粘り強くやらないとダメすかね」と、やはり規格外のプレースタイルに言及する。
守備ではチーム全体で緻密な戦略が必要となるが、本田は「まずウタカのところに行かせないことが、ボランチとしてはまず第一かなと思う」と、ウタカ対策について考えをめぐらしていた。
(山形担当 佐藤円)
2018/08/17 20:43