仙台の永戸勝也が得意のクロスに加え、セットプレーでも力を発揮している。
加入2年目の永戸は、左サイドからの思い切った攻め上がりから、球種の豊富なクロスを上げることが得意。右足から無回転のミドルシュートを打つことも可能で、攻撃の引き出しを多く持つ。今季もリーグ戦ではアシストを記録しているが、激しいポジション争いの中でより多くの出番をつかむべく、満足することなく自分を磨く。
その永戸は今季から、セットプレーのキッカーを務めることが増えた。渡邉晋監督はキャンプの時点でキッカーの一人に永戸を指名しており、本人もCKやFKの練習に精を出している。
明治安田J1第18節・C大阪戦(2△2)でもセットプレーの流れから蜂須賀孝治のゴールをアシストした永戸だが、第22節・湘南戦(4○1)では、初めてCKから直接、蜂須賀のゴールをアシストした。「ボールの質は上がってきていると感じています」と、永戸は試合を重ねるごとに自信を深めており、今後はさらに点につながるプレーが期待される。
現在はリーグ戦の試合間隔が短い日程の最中にあり、「連戦ではセットプレーの重要性が増します」と永戸は認識。セットプレーで試合を動かせるようになるために「一本一本、大事にしていければ」と、キッカーとしての技術向上を誓った。先発でも途中出場でも、永戸がどのようなキックを繰り出すかが、この連戦での見どころのひとつとなる。
写真:板垣晴朗
(仙台担当 板垣晴朗)
2018/08/17 19:58