16日、FC東京から横浜FMへの期限付き移籍が発表された久保建英が入団会見を行った。
スペインの名門バルセロナの下部組織で育った久保は、バルセロナの18歳未満の獲得・登録違反により公式戦出場停止が続いたことで2017年からFC東京でプレーし、昨季は16歳でJリーグでの得点、J1デビューを果たすなどした。その後プロ契約し、臨んだ今季はJ1での出場機会に恵まれず、横浜FMへの移籍を決断した。
久保は「自分が今できる最大限の成長を考えたときにマリノスに来るべきだと思った」と移籍の理由を説明すると、W杯や東京五輪についての質問については答えを避けるとともに、「マリノスのために少しでも勝利に貢献できるように、ということだけを考えている」と現在の思いを語った。そして「少しでもFC東京に貢献できるようにという気持ちでいたけど、最終的に新たなチャレンジをしたいと相談させてもらった」と話すと同時に、「自分の成長を思って快く送り出してくれたので感謝している」とFC東京の長谷川健太監督への思いを口にした。
数多くの報道陣に囲まれたことについては「プレッシャーを感じると言えば次回から来なくなるのかな」と17歳の少年らしい笑顔を見せながらも「プレッシャーがないとサッカー選手として危機感を持ってやれないと思うので、プレッシャーを感じながらそれをマイナスにするかプラスにするかは自分次第」と大人びた。
また、背番号はFC東京と同じ15番に決定。「理由は特にないし、なぜかと聞かれて答えられるわけじゃないけど」と笑いながら、「15番が好きというのはある。空いている番号の中から自分で選ばせてもらった。(1や5ではなくて)15が好き」と話した。
早ければ19日の鹿島戦にも出場できる久保。「アタッカーなのでシャドーかウイングか、でも監督が求めているポジションであればどこでもやるし、どこでもやりたい」と話すなか、「すごく攻撃的で良いチームだなと思っている」横浜FMで才能を発揮することができるだろうか。
写真:菊地正典
(横浜FM担当 菊地正典)
2018/08/16 15:08