6日、鳥栖はクラブハウスで金崎夢生の加入会見を行った。
会見にはマッシモ・フィッカデンティ監督と竹原稔社長も同席。今夏、注目の移籍ニュースとなったが、竹原社長は「より高みを目指すために素晴らしい選手を迎えられた」と金崎の加入に笑顔を見せた。
金崎は今回の移籍について「新しいチャレンジをしたいという自分の気持ちと鳥栖が目指す考えに自分も非常に興味をひかれて決断した」とその理由について語った。17位とJ2自動降格圏にあえぐ鳥栖にとって救世主としての期待もかかるが「みなさんは鹿島でやっているイメージ、体を張ったりとかそういうイメージが強いと思います。鹿島でやっていたときはあれがチームのために必要だった。僕自身、鳥栖にきてもちろん、そういうプレーもできますし、鳥栖というチームにとって何が一番、ベストなのか。そういうことを含めて、チームのために必要なプレーをしていきたい」と冷静に話し、鳥栖のチームスタイルの早期の理解、そして、それに応じたプレーの構築について語った。
鹿島では背番号10を背負い、ACL制覇を目指している最中での鳥栖への移籍ということで大きな衝撃を与えた今回の移籍。それでも、金崎は「誤解になるかもしれないですけど、今回決断をするにあたって悩みはなかった。それだけ、自分の気持ちははっきり決まっていましたし、悩むことはなかった」と決断がシンプルであったことを強調した。それでも、「こういう形で報道が出て、鹿島のサポーターやそういう人たちの声が少なからず、僕の耳にも入っていて、なんやかんや、向こうでもいろいろありましたけどみなさん、本当に温かい目で見てくれてそこに関しては本当に感謝しかないですし、ありがとうございます」と鹿島のサポーターに対しては強く感謝の気持ちを示していた。
国内間の移籍で登録もスムーズに完了し、週末の磐田戦から出場が可能に。トーレスらと豪華絢爛な攻撃陣を形成し、磐田戦でのお披露目が濃厚だ。フェルナンド・トーレス、金崎の加入で夏の移籍市場をおおいににぎわせた鳥栖だが外国籍、日本人とそれぞれ1名ずつのさらなる補強も画策している模様。ここからさらに夏の移籍市場をにぎわせる可能性もありそうだ。
写真:杉山文宣
(鳥栖担当 杉山文宣)
2018/07/26 18:27