名古屋グランパス選手会は14日の練習後、西日本豪雨の被災者支援のため、名古屋の中心街・松坂屋名古屋店本館前で街頭募金活動行った。
36℃を超える猛暑の中、ケガをしている一部の選手を除く選手全員と、監督・コーチ、球団社長がそろって募金活動を始めると、待ち構えていたファンやサポーターが、すぐさま募金箱を持った選手の下に行き寄付。選手たちは汗だくになりながら、善意を受け取っていた。
名古屋には長く広島でプレーし、自宅が広島にある佐藤寿人のほか、出身地が広島の宮原和也、広島ユースで育った内田健太、岡山でプレー経験のある押谷祐樹ら、被災した地域に縁の深い選手が数多く在籍している。風間八宏監督も現役時代は広島でプレーしていた。
広島に思い入れの深い佐藤は、「4年前、広島に在籍していたときに起きた土砂災害では、ほかのクラブの方たちにご支援や励ましの声を多くいただいた。今回自分は名古屋にいて、この遠く離れた場所で何かできないか、何かしようと選手会長である和泉竜司と話をして、リーグ戦が再開するというスケジュールの中でも、選手をはじめ監督・コーチ、社長も参加して募金活動ができた。今後も状況を見ながらいろいろな形でサポートをしたい」と語った。
また佐藤は、13日のオフには宮原とともに広島に出向き、積もった土砂を土のうに入れる作業を手伝ったという。「被災地ではボランティアの数が足りていないと感じた。この3連休でたくさんの方がボランティアに参加してくれていると思いますが、重機が使えず人の力でしか解決できないこともたくさんある。この暑さで長時間作業するのも厳しいので、いろいろな人が現地に出向いてほしい」と、被災された方がなるべく早く、本来の生活に戻れるように思いやった。
この日に集まった募金の総額は592,012円。日本赤十字社愛知県支部を通じて寄付される。
(名古屋担当 斎藤孝一)
2018/07/15 08:58