新潟は10日、J2第18節で、ホームに東京Vを迎え撃つ。1年でのJ1復帰を目指す新潟は現在13位で、15位の東京Vとはわずかに勝点1差。ここで勝って突き放し、上位浮上のきっかけをつかみたい。
今節、先発出場が予想される高木善朗と富澤清太郎にとっては、古巣対決となる。
「個人的なことは抜きにして、チームのためにやる。そういう選手になろうと思って新潟にきた。個人的な思いはあっても、次は絶対に勝たないといけない試合なので、そこは間違えないようにしたい」と話すのは、高木善朗。昨季まで東京Vの10番を背負っていただけに注目も集まるが、「自分の試合じゃなく、アルビとヴェルディの試合。新潟の選手として、しっかり戦って勝ちたい」と意気込む。
J2第2節・松本戦では、正確なクロスで矢野貴章の先制点をアシスト。ルヴァンカップ第3節・横浜FM戦では鮮やかなループシュートを決め、同第5節・FC東京戦ではCKから2得点を演出。クオリティーの光るプレーで、攻撃の見せ場を作り続けている。その一方、新潟で求められるアグレッシブな守備も身につけてきた。「成長した姿、攻守に走る姿を見せたい」。かつてのチームメートに、“新潟の高木”を見せるつもりだ。
また11年まで計10シーズンを東京Vで過ごした富澤は、横浜FM、千葉を経て17年に新潟へ。今季の古巣対戦は、第14節・千葉戦に続き2度目となる。「ピッチに立って込み上がるものがあれば、それはプラスに働くと思う。千葉戦では、それがいい方向に働いて勝てたので、そうなってくれれば」と、まずは平常心でこの試合に臨む。
写真:野本桂子
(新潟担当 野本桂子)
2018/06/10 09:59