昨シーズンの明治安田J2第27節に続き、今節でまたも師弟対決が対戦が実現しそうだ。金沢・柳下正明監督と、その柳下監督の下、磐田、札幌、再び磐田と8シーズン指導を受けた山形・加賀健一。前回対戦ではホームの山形が2-1で勝利しているが、今節も互いを知る者同士にしか分からないお波長で激しい火花を散らしている。
柳下監督の加賀評については、24日に掲載された「金沢の柳下正明監督が教え子の加賀健一について語る。『山形でやっている3バックの右はすごく合っている』」にあるが、その柳下監督についても、加賀は「結構スカウティングで相手の弱点とか突いてくる人。どういうふうにスカウティングされてるかわかんないんですけど、選手一人ひとりの特徴も監督が分析して、結構細かいところまで指示してくれるような監督でした」と、分析の細かさはよく知るところ。山形が丸裸にされている可能性もあるが、一方で「もう出方も分かってる」と柳下監督の頭の中も加賀には見えている様子だ。
山形は最近10試合で6失点と守備の構築が進んでいるが、中でも加賀は危機察知の確かさと俊足を生かしたタックルで厳しい守備を続けている。「最近の山形の試合をスカウティングしていたら、相手は左サイドから攻めてこないのではないか?」と聞いてみると、「いや、そんなことはないですよ」と苦笑いしていたが、「(柳下監督は)僕らの特徴もたぶんしっかり分析して対策練ってくると思うので、そこでしっかりそれを上回れるようにやっていければ」と今回も勝利を譲るつもりはないようだ。
(山形担当 佐藤円)
2018/05/25 21:18