エルゴラッソ本紙のインタビューで大阪ダービーの位置づけを「ヴェンセール・オウ・ヴェンセール(勝つか、勝つか)」と、ブラジルならではの表現で意気込んでいたレヴィー・クルピ監督。1-0で勝利した大阪ダービー後の会見で試合の総括をしたあと、記者からの質問を待たずして「本を一冊書けるほど話したので、帰らせてもらってもいいですか」と予想外の言葉を口にした。
本来は饒舌なブラジル人指揮官が、こんな言葉を口にしたのは決してハイテンションだったからではなく、記者から笑いをとろうとしたからでもない。選手たちが死力を尽くした一戦で、クルピ監督もまた、すべてを出し切って戦っていた。
指笛を鳴らしたり、大声で叫んだり、ピッチサイドで“闘将”の顔を見せたクルピ監督。会見場に現れた指揮官は明らかに疲労困憊の様子で、目の下にもうっすらとクマ。喉をからすほど叫び続けたクルピ監督もまた、古巣相手のダービーで戦い切っていた。
(G大阪担当 下薗昌記)
2018/04/24 17:51