
4月18日に21歳の誕生日を迎えた町田の平戸太貴は、21歳の抱負をこう誓った。
「みんなに『若い』と言われているけど、自分よりも年下で活躍している選手は日本や海外を問わずにたくさんいるので、もう若いなんて言ってはいられない。21歳のこの1年はまず、ゼルビアを引っ張って、チームを勝たせる選手として大きくレベルアップしていきたい」
そう話す平戸の脳裏に浮かんだ“21歳未満で活躍しているプレーヤー”は、現在オランダのエールディヴィジに所属するフローニンゲンの堂安律。現在リーグ8得点を奪っている堂安とは、2015年のNEXT GENERATION MATCHでU-18 Jリーグ選抜の一員として、ともにプレーしているため、どうしても気になる存在だという。
プロとしての実績は、確かに堂安に劣るかもしれない。それでも今季の平戸は開幕からサイドハーフのレギュラーをつかみとり、第9節終了時点で1得点6アシストを記録。町田の8番は、開幕8戦無敗だったチームの立役者の一人だが、彼の向上心は“天井知らず”である。
ちなみに21歳の誕生日プレゼントについては、チームメートからのそれに期待を寄せている。早速、中島裕希には「何が欲しい?」と聞かれたことから、“高価なもの”をお願いしようと思案しているという。
しかし、平戸にはどうしてもぬぐえない不安要素がある。それは、昨年の誕生日にも中島から欲しい物を聞かれたため、遠慮なくリクエストを出したものの、「あー、そうなんだ」という返答だけでプレゼント獲得が“幻”に終わっていたこと。そうした昨年の“経験則”があるだけに、平戸自身は今年も中島からのプレゼントが、幻に終わることを危惧している。
(町田担当 郡司聡)
2018/04/19 10:59