15日のJ2第9節・町田戦で今季初出場を果たした千葉の岡野洵。連敗を止める勝利に貢献し、「自信になったのが正直なところ」と安堵の言葉を口にしたが、すぐさまに表情を引き締め、「僕が一番若かったし、もらったチャンスをまるまるモノにできなかったのは悔しい」と終盤に足をつって交代した反省も忘れない。
千葉での公式戦出場は昨年11月11日のJ2第41節・名古屋戦での途中出場以来、約5カ月ぶり。チームが低迷する中、急に出番が回ってきた印象もあるが、「(今季の)どの試合でも自分が出たときを想定して見ていた。試合の入りは難しかったが、そういう意味でバタバタせずに入れた」と久しぶりのフクアリのピッチ上でも落ち着いていた。
町田戦は互いにハイラインを敷き、裏のスペースを狙い合ったため、DF陣はいつもにも増して上下動が求められた。千葉はリーグ開幕以降、控え組の練習試合を組んでおらず、コンディションニングの面で岡野には難しい局面だったと想像に難くないが、「(試合に)出られないからコンディションが上がらないというのは言い訳。出られなくても練習からもっともっと意識するところはあると思うし、100%やった上で評価してもらいたい」と置かれた現状を真正面から受け止める。
町田戦は「勝利に導いたと言えるプレーは自分の中であまりできなかった。自分の強みはボールをとり切るところや、最後の最後で足を出すところ。そういうプレーをチームに還元していければ」と課題を感じた一方で、チームも自身も上昇気流に乗っていきたい気持ちが一層強まった。
「自分が目指しているのはこの1勝ではない。もっともっと勝ちを続けたいし、自分自身もうまくなりたい欲をもっている。高みを目指してやっていきたい」
昨年末にU-20代表にも召集された千葉の俊英はようやく“開幕”を迎え、あらためて今シーズンでの飛躍を誓った。
(千葉担当 大林洋平)
2018/04/18 16:57