長期離脱から復帰して2試合目、山形の中山仁斗が前節・愛媛戦で今季初ゴールを挙げ、復活を印象付けた。
阪野豊史との交代でピッチに登場したのは79分。するとその6分後、カウンターの場面で右サイドからクロスを受け胸トラップ、そして左足で流し込んだ。
「トラップは大きくなりました。相手も見えてたので、持ち直して、冷静に決められました」。寄せてくる相手を体でブロックして間合いを作り、さらにブロックの足を出されてもわずかな隙間を逃さず流し込む落ち着き払ったゴール。中山は「試合に入るときもリラックスして入ったので、それがいい感じであのシーンに出たかなと思います」と振り返った。
長期離脱のきっかけは、ようやく移籍してきたチームにようやくフィットしてきた昨年8月、試合中のけがだった。今年に入り、開幕後間もなく全体練習に合流し、他の選手と遜色ないパフォーマンスを見せていたが、ブランクの長さを理由に、木山隆之監督は焦らずに復帰時期を見極めていた。
満をじしてピッチに帰ってきた中山は、「けが明けですけど去年よりはコンディションもいいし、リハビリでじっくりやったので、体の柔軟性がよくなりました」と好調をアピール。今後、中山のプレー時間が増えることで、山形の順位も浮上することになりそうだ。
(山形担当 佐藤円)
2018/04/13 21:43