横浜FCは前節・福岡戦、終了間際の得点で辛うじて勝点1を手にした。その起死回生の同点ゴールを決めたのが川﨑裕大だ。レアンドロ・ドミンゲスのCKから川﨑が頭で合わせると、ボールは相手の体に当たってゴールへと吸い込まれた。
この得点は自身にとっては記念すべきJリーグ初ゴール。しかし、当の本人はあまり実感が沸いていない様子で「あんまりうれしくないです。当たったのは当たったけど、そのあと何が起きたか分からなかった(笑)」と苦笑い。自分の意図したゴールではなかったことで、喜びは半減したようだ。
とはいえ、前節のプレーは評価に値する働きぶりだった。49分と後半開始早々にヨン・ア・ピンの負傷交代によってやってきた急登板。「急に呼ばれたので、緊張する間もなく入ることができたので良かった」と話すように、持ち前の落ち着いたボール配球に加えて、タヴァレス監督の求める激しい球際の面も難なく遂行。準備もままならないスクランブルな出場だったが、すんなりと自分のストロングを出すことができた。
そして今週末に迎える大分戦は先発出場が予想される。「広島みたいなサッカーをしてくる。何となく危ない位置とかは分かるかなと。やってみないと分からないけど(笑)」と古巣のスタイルと照らし合わせながら、イメージを作っているようだ。
現在横浜FCは負傷者が続出中。そんな苦しい台所事情の中で期待されるのはチームの底上げ。まず背番号33が主力メンバーに名乗りを上げるためにも、巡ってきたチャンスを逃したくはない。
(横浜FC担当 高澤真輝)
2018/04/13 20:09