「ジェフ、そして徳島のような(攻撃的な)チームがJ1に上がって同じようなサッカーをすれば、日本のサッカー界が変わると思うよ」
21日に行われたJ2第5節・千葉対讃岐戦のあと、讃岐の北野誠監督が口にした言葉がとても印象的だった。
23日の囲み会見でそれを千葉のフアン・エスナイデル監督に伝えると、少し照れたような笑みを浮かべながらこう答えた。「北野さんとは去年も、試合の前後でもお話をさせていただいたが、正直でまっすぐな方」と北野監督の印象を述べた上で「そう言っていただけてうれしく思う。去年はお互いに信じられないような試合をしたし、われわれのことや私のことをそうやって話していただけるのは光栄。ただ、そうは言っていただいても、お互い勝たなければいけないことは変わらないのですが(笑)」と最後はジョークを交えながらも素直に気持ちを表現した。
チームをマネジメントする同じ立場だからこそ、北野監督が特に「すごい」と感じているのが、エスナイデル監督のブレない姿勢。それについては「ブレないのは本当に一番良い手段で、進むべき道だと思っているから。もちろん自分が好きなものでもある。もし、間違っていると思えば、変えるし、誰もが変えるでしょう」と考え方はいたってシンプルという。
「俺もジェフのようなサッカーがしたいんだよね」と北野監督。それに対してエスナイデル監督は「去年もその話をお互いして、『できればやってみましょうよ』と言った。北野さんだけではなく、話をした(ほかの)監督にもそういう提案をした。個人的な意見で申し訳ないが、そのほうが試合が楽しくなるだろうなと思う」。
両者が再び相まみえるのは4ヵ月後のJ2第24節。讃岐のホームでファンタスティックなフットボールが展開されることを期待したい。
(千葉担当 大林洋平)
2018/03/23 21:07