前節の東京V戦では今季初先発を果たした福岡の選手が3人いた。城後寿、篠原弘次郎、そして平尾壮だ。篠原と平尾にいたっては今季初出場でもあった。そんな3人に東京V戦出場の感想を聞くと、こんな答えが返ってきた。
「久しぶりにサッカーをしたな、という感じ」(城後)、「もっとやりたい、と思った」(篠原)「とにかく楽しかった」(平尾)と、言葉は違うがいずれも充実感を味わった様子。
それぞれの出来は客観的に見ても十分に評価されるもので、井原正巳監督も「エウレーも含めて彼らが試合で結果を残すことでチーム全体としての競争も活性化するし、チーム内の雰囲気も良くなるし、この3連戦も含めて総力戦で乗り切るための好材料になると思う」と話している。
ちなみに、平尾は東京V戦の先発が分かった時点で美容室に行き、身だしなみを整えて “初戦”に臨む気合の入れようだった。その平尾、今節の大宮戦はアウェイ連戦で体力的にもきついはずだが、「全然大丈夫です。今日もヴェルディ戦で先発した選手は練習を早めに切り上げたのですが、僕は物足りなかったので居残り練習をしました。早く次の試合がしたいです」と、元気いっぱい。
勝点1の獲得にとどまったという点で『惜しいゲーム』と感じる東京V戦だが、出番を得た選手が結果を残したという点で見れば『価値あるゲームになった』とも言えそうだ。
(福岡担当 島田徹)
2018/03/23 19:32