21日に行われた明治安田J2第5節・水戸戦で、大分はスピーディーなパスワークで主導権を握り快勝。試合後に、出場した選手たちは口々に「ピッチが濡れていてスリッピーだったのでボールが走ってやりやすかった」と証言した。
雨天の場合は通常、大分銀行ドームは開閉式の屋根を閉めるのだが、この日はたまたま、屋根の可動部の不具合により、屋根が閉まらなくなっていた。そのため、前日から降っていた雨がピッチを濡らし、大分がチームコンセプトとして掲げる細かくパスをつなぐスタイルが表現しやすい環境が整っていたのだった。
片野坂知宏監督も試合後会見で「今日は好調の水戸さんを相手に難しい試合だったが、とても良い環境でプレーできたことが大きかった。芝の管理をしてくださっている方々に感謝するとともに、天候もわれわれに味方してくれた」と、想定外の“地の利”を喜んだ。
普段はあまり散水されない大銀ドームだが、けがの功名といったところ。これでチームの成績が上向くのなら歓迎である。
(大分担当 ひぐらしひなつ)
2018/03/23 19:02