
愛媛は17日にホームで行われたJ2第4節で熊本に敗れ、開幕から続いている連敗の悪い流れを断ち切れなかった。不名誉なクラブの開幕連敗記録が4に伸びると同時に、リーグ順位も最下位へと転落。そして、この結果を受け、試合後には昨季後半からの苦しいチーム状況を憂うホームサポーターらが間瀬秀一監督の指揮続投に疑問を呈す横断幕を掲げた。
試合後、肩を落としてサポーターの前に挨拶にいく選手たちに送られたのは熱いエールだった。
「苦しいと思うけど、俺たちは信じているから頑張ってくれ!」
これには選手たちも「こんな結果だけど、サポーターのみんなは試合後も『信じている』と声を出してくれていた。そんなサポーターの声に応えたい」(有田光希)と勇気づけられたと話す。
一方で、選手たちがその場から去ると辛辣なメッセージが書かれた横断幕が掲げられた。
“このままでいいの? 村上社長 児玉強化部長 手遅れになる前に決断を”
名指しこそしていないものの、そのメッセージが間瀬監督に向けられたものであることは明らかで、その指揮の続投に疑問を唱え、フロントに訴えかける内容であった。
この横断幕に対して間瀬監督は「自分に(チームを指揮する)その権利がある間は戦い続ける」と自らの仕事に集中するスタンスを崩さなかったが、“手遅れ”の意味がJ3降格であるとすれば、「誰が監督であろうが、このクラブをJ3に落とすことは絶対にやってはいけない」と、サポーターから伝わった大きな危機感に神妙な面持ちを浮かべていた。
(愛媛担当 松本隆志)
2018/03/18 17:29