16日、長崎の中原彰吾が”赤黒”との初めての対峙について語った。
今季から期限付き移籍で長崎に加入している中原にとって、今節は期限付き移籍元である札幌との対戦。同じくG大阪に期限付き移籍していた昨季も札幌との対戦では出場しておらず、今季も出場制限が契約に含まれていないため、今節が中原にとって初めての古巣戦となる可能性が高い。
中原は札幌市出身で小学校から札幌の育成組織に所属。U-12、U-15、U-18、そして、トップチームと、プロになるまでまさに札幌一筋で育ってきた選手だ。今節、出場すれば自身を育ててくれたクラブとの初めての対峙になるが「個人的には(G大阪に在籍していた)去年も帰っていないですし、メンバーに入れれば移籍してから初めて(札幌に)帰ることになるので楽しみ」と地元での試合を楽しみにしている様子だった。しかし、いまは長崎の一員ということもあり、「勝つことが一番大事だと思うので、そこに力を注いでいきたい」と力強く語っている。
ボールタッチを多くしてリズムを作れるボランチは長崎には少ないタイプ。高木琢也監督の評価も高い。ルヴァンカップGS第2節の湘南戦では、移籍後初先発でチームの公式戦初勝利にも貢献した。
「自分の持ち味を出すこともできたし、あとはリーグ戦のスタメンの位置を奪えるようにしっかりやっていきたい」。リーグ戦での先発奪取を虎視眈々と狙っている。
札幌戦を終えれば中断期間に入る。ここで何としてもリーグ戦初勝利をモノにしたいところ。今節は途中出場が濃厚となっている。互いにリーグ戦初勝利を目指す戦いの中で、赤黒育ちの中原が札幌の前に立ちはだかる。
(長崎担当 杉山文宣)
2018/03/16 20:58