J2開幕戦、開始直後の48秒に豪快なミドルシュートでバーを叩いた讃岐の岡村和哉。
ゴールネットは揺らせなかったものの、景気づけには十分すぎる1本だった。昨季のいまごろを振り返ると、翌年の開幕戦でこれだけパンチのあるシュートを放てるようになるとは想像できなかった。
なぜならば、岡村は16年の9月に両膝前十字靱帯断裂による回復手術を受け、昨季のいまごろはようやく練習場の外周をチョコチョコと動けるようになった程度だったからだ。昨季中に復帰は果たしていたが、開幕戦のミドルシュートはあらためて感慨深いものがあった。
「歩くことがこんなにも難しいことだったのか」とリハビリ中は不安なこともあったが、「ケガをしても悲しまなくていいです。基本的には時間が解決してくれますから」と言う。サービス精神旺盛で「(靭帯は)コーラ飲んだら、くっつく」と苦境も笑い飛ばした讃岐のムードメーカーは、精神的にひと回りもふた回りも大きくなって、今季も堂々たる姿でピッチに立っている。
(讃岐担当 柏原敏)
2018/03/01 18:52